北欧フィンランドという国に滞在していた時に、ある作家のアシスタントとして働いていた経験があります。水素吸入機のサロン用の仕事を始めるずっと前の話です。その作家さんは問題なく英語を話す事ができるのですが、仕事で知的障害を持つ子供達のワークショップを担当した時、子供達のほとんどに英語が通じませんでした。フィンランドでは共通語はフィンランド語とスウェーデン語なのです。ワークショップなので、手作業を絵や実演で説明する事はもちろんできるのですが、私のつたないフィンランド語では補えない部分があり、困ってしまいました。すると、大人しく静かにしていた一番年長さんの女の子が、他の子供が言っている事を英語で私に訳して教えてくれたのです。きれいな英語で、文法も発音も正しいのです。何故この女の子は知的障害者なの・・?と、そこが理解できないぐらいです。その後のクラスは、彼女のおかげでとてもスムースに子供達とコミュニケーションを取る事ができ、本当に助かりました。何が怖かったかというと、とても指をきりやすい細いノコギリを使ったり、色々と日本では子供相手に使わせない様な本格的な工具を使用するからです。
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