大学生の頃、アルバイトでお金を貯めては夏休みや冬休みといった長期の休みにホームステイに行ってました。
特にカナダ(バンクーバー)でのホームステイは、日帰りツアーに現地で自分で申し込んで参加したり、ホストファミリーと一緒にハイキングに出掛けたりと、思い出深いものになりました。
しかし、最も私の記憶に残っているのは、ホストファミリー宅での二週間あまりの日々の生活でした。
私がお世話になったお宅は、幼稚園から小学生までの三人兄弟とご両親、そして二頭のラブラドール犬を飼っているご家庭でした。
初日から三人兄弟の一番下、幼稚園の男の子が私になついてくれて、始終私の部屋に遊びにきていました。ちなみに欧米のご家庭では、基本的に部屋の扉は開けておき、誰にも入ってほしくないときだけ閉めておくように、と留学エージェントに教わりました。
初めの一週間はその男の子とホストマザーの話す英語が分かる程度で、他の小学生男子の会話は早くて流暢、聞き取るのが精一杯でした。
しかし滞在二週目に入ったある夜、突然、彼らの何気なく発した会話が頭の中で訳すことなくスッと意味が分かったのです。
その日を境に、もちろんすべてではないものの、短い文章、何度もよく聞くフレーズなど、今までのように気合いを入れて聞いていなくてもスルッと入ってくることが増えてきました。
私はこの経験から、シャワーのように朝から晩まで英語を浴び続けることは、英語習得にとても意味があると思っています。